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■ インプラント治療「やれること、やれないこと」

ときどき、マスコミの報道などで、インプラント治療に関する記事を見聞きすることがあります。私はそのとき、肯定的な気持ちで「なるほどそのとおりだな」と無意識のうちに頷いているときと、疑念の念から思わず「…うーん」と唸り、首をかしげてしまうときがあります。そして、改めて、インプラント治療を正しく伝えることの難しさを思い知らされるのです。この治療をどのような視点で捉えていけば、正確に捉えることができるのでしょうか。

インプラント治療のメリットばかりを強調する(そのような報道はまず無いのですが)のも考えもので、もし治療の全体像がわからないままメリットだけの認識しか持たず、治療を受けてしまったら、後悔することになるかも知れません。また、トラブル例や失敗例の報告もよく聞かれます。そのなかには、明らかに医師側の失敗症例もありますが、正確な治療が行われていても、トラブルになってしまう例もあるようです。専門家からみて大きなミスも無く、ある一定の術式に則ってきちんとやっているのに、なぜトラブルになってしまうのでしょうか。

それは、インプラント治療は何もかも患者さんの希望どおりにできる治療技術ではないからです。たとえ患者さんの意に反してでも、医学的に正しい方法を選択しておかないと、後々困った事態になるということがあるからです。つまり、治療そのものは正しいのにトラブルになってしまうケースは、術前に患者さんに細かいところまで充分に説明しておかなかったからではないでしょうか。

インプラント治療に対する不安が、一部に根強く残っているように思われます。しかし、習熟した医師が、術前にきちんと検査・診断をし、綿密な治療計画を立ててやれると判断した症例では、そうそう失敗などするものではありません。

治療が成功しても、部分的に患者さんの意に沿わないことが出てくる場合があります。一例として、歯の見映えについて話してみましょう。もともとの天然歯の場合には、歯の周囲の歯肉が「歯間乳頭」と呼ばれる歯肉の盛り上がりをみせ、食べ物が間に挟まるのを防ぐのですが、インプラント周囲の歯肉には、基本的にこの盛り上がり反応はみられません。そのため上部構造物(歯の見えている部分)と歯肉の間にわずかな隙間があき、食べ物が残りやすくなってしまいます。それを掃除しやすいように、人工の歯と歯が接する下の部分を大きく開けて作ることがあります。当然、見映えは悪くなります。患者さんは不満に思うかも知れません。しかし長い目で見れば、一部にでもこうした方法を採り入れた方が清掃性が増し、口腔内がいつも清潔に保てるため、よい結果をもたらすのです。

インプラント治療は「本来の歯のように戻せる」というのがうたい文句で、概ねそのように捉えてよいのですが、何もかも即座に思い通りかなえられるという訳にはいきません。やれないこと、やらない方がよいこと、時間をかけて整えていった方がよいことなどが、複雑にからみあって、時間的経過の中で徐々に整っていく治療です。ドクターにいくら聞いてもよいですから、前もって、やれること・やれないことをはっきりさせ、納得してから治療に入るようにしてください。ただし、自分の思い描いた理想が必ずしも正しいとは限らないという認識をもつことも必要です。早急な結論を避け、時間的経過の中で最終的に治療の是非を判断するのが、インプラント治療の正しい視点なのではないでしょうか。

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